前回からのつづき・・
1/20付で当時働いていた会社を退社し、1/21付で美容室に入店。
通常なら少し休んでから~みたいな発想はこれっぽっちもなく、自分の頭は「はやく技術を覚えたい」でいっぱいでした。
しかし、当時いっしょに働いていたスタッフは何か冷めていたというか、向上心ががないというか・・みんな何を求めて働いているのか?そんな思いで見ていました。
もちろん、見習いとはいろんな事に辛抱しなければならないので、年下ながら中卒で美容師になった自分の先輩には「ちゃんと洗濯してんのか~!」「もっとロッド早く洗え~!」等タメ口でいいつけてくる・・・。でもこのへんは覚悟のうえで入店したので、むかついたけど「ぜったいこいつを技術で追い越してやる!」とおもいながら日々精進しました。
(後にこの年下先輩T君とはとてもいい仲になり、結婚式にも呼ばれその後T君は水戸でも繁盛店S美容室の店長にまで登りつめました)
自分は明けても暮れても技術に没頭しました。自分で選んだ道だから。
まわりのスタッフにも「本多君はよくがんばるね~」と言われたけど、オレにしてみれば「あなたたちがやらなすぎじゃないの?」と思ったりして・・とにかく誰になんと言われようが、がむしゃらにがんばりました。
そうこうしている頃、入店時お世話になり、自分の師匠でもあるFさんが実家に帰り理・美容のお店を開店する事になり、微力ながら自分もお手伝いさせていただく事になり2店舗目に移りました。
Fさんのお店では理容も行っていた為、理想としていたメンズ客が多く来店。もちろん美容のお客さんもたくさんおりましたが、約2年半のお手伝いの中で自分の仕事に迷いが生じました。(この2年半で数々の無礼な行動に対しFさんには多大なるご迷惑をおかけいたしました。たいへん申し訳ありませんでした。)
迷いとは、いろいろありましたが、美容師として働くプライドがどうも理容の仕事をうけつけなかった・・技術力は上がっていたのですが、人としての人間力、対応力、責任力・・・どれをとっても劣っており、当時は技術さえ良ければいいという浅はかな考えで周りの方々に嫌なおもいをさせていました。
もうこれ以上迷惑をかけられない・・考えも行き詰っている・・苦しい・・
本音は言えませんでしたが、Fさんに退社を求め快く受理していただきました。
そして、美容の世界から一度離れようと決心しました。美容師を志して約4年がたった頃でした。
その後は友達の左官業を1ヶ月ほど手伝っていたのですが、この1ヶ月で迷いが吹っ切れました。たった1ヶ月で自分の『道』を再確認できました。
「やっぱりオレには美容の世界が好きだ・・美容の仕事がしたくてたまらない!」
そう思うと行動ははやく、自分の足で歩き回り水戸のお店で再度働く事になりました。
次回につづく。
ひたちなか市の美容室 プレゼンツの本多でした。