新たなる挑戦に向かって・・・Ⅲ

前回からのつづき・・

 

水戸では約2年働きました。ちょうどその頃結婚も決まり水戸のお店を辞める事にしました。

やめる理由は2つ。まだまだ未熟な美容師を結婚したからといって給料を多くもらえるわけでもなく、お店のオーナーにもへんな気を遣わせてしまうと申し訳ないと思ったから。そして何より大黒柱として稼がなければならなかったから。またサロン探しへ・・。

 

しかし26歳ともなるとどこのサロンのオーナーさんも我が強いと思れ当時は受け入れを拒否され、面接までこぎつけると今度は「目つきが悪い」等と言われ(笑)なかなか見つからず・・1件断られたサロンに昔いっしょに働いていたスタッフがいる事を知り、その子を通してなかば強引に(笑)入ることができました。そのサロンは完全歩合制の為やればやるほど給料に反映され、とても良くしていただいたそのサロンのオーナーに初対面にもかかわらず『オレ、ぜったい結果出しますから!』なんてカッコイイ事言っちゃったりして・・。ともかく結婚、そして働く場所も決まりそこから2年半また怒涛の生活がつづきました。

かなり働きましたね~。年中無休なのでスタッフも交代で休みなんせ、1日に30~50名来るんですから・・やってもやっても後から後からお客さんはぞくぞく訪れ、仕事のし過ぎで自宅で吐いていた時もしばしばありました。またスタッフには公休が6日ほど与えられていましたが自分は週1の4日しか休みませんでした。『本多君なんで休まないの?』って言われましたがかっこ悪くて『生活が苦しいから』なんて口が裂けても言えませんでした(笑)

 

子供も生まれオレはますます働く『欲』が湧いてきました!趣味のサーフィンに朝の何時間だけ行ければ後は何もいらないみたいな(笑)

 

そして、そこそこの結果も出し自分なりにアブラが最高潮にのっているときに独立を決意!

お世話になったオーナーにも『うちの看板でお店出さない?』とありがたいお言葉をいただきましたが、自分には理想とする美容師像があり、なんとしてもそれを貫きたかった・・

なので、自分の力で独立をすることになりました!

当時の自分には全くお金がなく(今もありませんが汗)事業を立ち上げる為には融資が必要です。まだ20代の人間には世間的に何の信頼感もなく、あるのは『自信』だけ・・

銀行に融資のお願いに行くにもアメカジファッションで出向き『融資おねがいできますか?』なんて言ったって誰もNOです。門前払い状態・・人間力が全く無い20代・・浅はかです。

そこである団体の職員に知人がいるのを思い出し相談してみると公的金融から借りられる事を知り書類を集め、いろいろな審査を受け、最終面接までこぎつけました。自分の面接官は女性・・厳しい質問もあびせられ『あなたはこれで本当にやっていけるとおもってますか?』なんて・・メンツ、プライドずたずた・・でもこれが社会の厳しさ『絶対成功させます!』って目つきをギラギラさせ面接官に訴え無事融資を受けられる事になりました。

ほんと、今思うと無知でなんの人間力も無く浅はかな考えでもっているのは、やる気と自信のみ(笑)こんな自分に融資してくれた金融機関、書類提出からその後のアフターフォローまでお世話になったある団体の職員の皆さんの協力のもとH9 6月に『PRESENT‘S』という美容室を立ち上げました!

 

 

次回につづく・・・